「塵劫記」第二 小数の名 (自分用メモ)

第二 小数の名

両 (りょう) 10
文 (もん) 1
分 (ふん) 10^{-1}
厘 (り) 10^{-2}
毫 (毛) (もう, こう) 10^{-3}
絲 (糸) (し) 10^{-4}
忽 (こつ) 10^{-5}
微 (び) 10^{-6}
繊 (せん) 10^{-7}
沙 (しゃ) 10^{-8}
塵 (じん) 10^{-9}
埃 (あい) 10^{-10}

なお、「塵劫記」が手本としている中国・明の「算法統宗」 (程 大位, 1592) では、
・小数の単位は 分 から始まり (両、文がない) 塵 まで列挙されている
・塵 よりさらに小さい数の名として下記が挙げられているが、それらは名前だけで実はなく、公私ともに用いられないと説明されている: 埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄

参考文献
吉田 光由 (著), 大矢 真一 (校注). 塵劫記. 岩波書店 (岩波文庫 青 24-1), 1977.
吉田 光由. 新編塵劫記. 元禄2(1689)刊, 国立国会図書館デジタルコレクション.

程 大位 (編). 原本直指算法統宗 12巻. 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ, 1864.

王 青翔. 『算法統宗』と『塵劫記』の比較研究 ー比較数学史の試みー (その1). 数学史研究. 113号, 1987年4月~6月.