R FAQ: 2. R の基礎 (R Basics) / 2.7 R にはどんな文書がありますか? (What documentation exists for R?)

R の関数と変数の大部分についてオンライン文書が存在し, R のプロンプトで help(name) (あるいは ?name) とタイプすることでスクリーン上に表示することができます. ここで, name は探したいトピックの名前です. (単項演算子, 2項演算子, およびコントロール・フローの特別な形式の場合は, その名前をクォートする必要があります.)

この文書は, HTML および PDF 形式でオンラインで読めるように 1つのリファレンス・マニュアルとして, また, LaTeX を使ったハードコピーとして, 入手可能です. 「R はどのようにしてインストールできますか?」 (How can R be installed?) をご参照ください. 最新の HTML ヴァージョンはつねに, http://stat.ethz.ch/R-manual/ から web ブラウズ用のものが入手可能です.

R のディストリビューションにはまた, 下記のマニュアルが添付されています.

  • 「R 入門」 ("An Introduction to R") (R-intro) には, データ型, プログラミング要素, 統計モデリングおよびグラフィクスに関する情報が入っています. このドキュメントは, Bill Venables および David Smith の「S-Plus に関するノート」 ("Notes on S-PLUS") を基にしています.
  • 「R の拡張を書くこと」("Writing R Extensions") (R-exts) には, 現在のところ, R のアドオン・パッケージを作る過程, R の文書を書くこと, R のシステムおよび外国語のインターフェイス, および R API が記載されています.
  • 「R のデータのインポート/エクスポート」 ("R Data Import/Export") (R-data) は, R に (R から) データをインポート/エクスポートするためのガイドです.
  • 「R 言語の定義」 ("The R Language Definition") (R-lang), これは "Kernighan & Ritchie of R" の最初のヴァージョンであり, 評価, 構文解析, オブジェクト指向プログラミング, この言語での計算, 等々について説明しています.
  • 「R のインストールおよび管理」 ("R Installation and Administration") (R-admin).

R に関する書籍にはつぎのようなものがあります:

  • Peter Dalgaard (2002), "Introductory Statistics with R", Springer: New York, ISBN 0-387-95475-9.
  • W. N. Venables and B. D. Ripley (2002), "Modern Applied Statistics with S. Fourth Edition". Springer, ISBN 0-387-95457-0

この書籍は, http://www.stats.ox.ac.uk/pub/MASS4/ にホームページがあり, 追加資料を提供しています. この関連書籍は

  • W. N. Venables and B. D. Ripley (2000), "S Programming". Springer, ISBN 0-387-98966-8

これは, 商用の S-Plus およびオープンソースの R というデータ分析ソフトウエア・システムの両方の基盤をなす S 言語でソフトウエアを書くための詳細なガイドを提供します. さらに詳しい情報については, http://www.stats.ox.ac.uk/pub/MASS3/Sprog/ をご参照ください.

R について特別に, あるいは明示的に書かれた資料に加えて, S/S-Plus (「R と S」(R and S) 参照) についての文書を, この FAQ (「R と S の違いは何ですか?」 (What are the differences between R and S?) 参照) と組み合せて用いることができます. 入門的な書籍にはつぎのようなものがあります:

  • P. Spector (1994), "An introduction to S and S-PLUS", Duxbury Press.
  • A. Krause and M. Olsen (2002), "The Basics of S-PLUS" (Third Edition). Springer, ISBN 0-387-95456-2
  • J. C. Pinheiro and D. M. Bates (2000), "Mixed-Effects Models in S and S-PLUS", Springer, ISBN 0-387-98957-0

これは, 線形および非線形の混合効果モデルのための nlme パッケージの使い方について総合的なガイドを提供します. http://nlme.stat.wisc.edu/MEMSS/ にホームページがあります.

初級 (advanced introductory) 統計学コースの教材に R を用いる例としては,

  • D. Nolan and T. Speed (2000), "Stat Labs: Mathematical Statistics Through Applications", Springer Texts in Statistics, ISBN 0-387-98974-9

これは, 統計学の理論とケース・スタディ集 ("labs") を用いた統計学の演習を統合的に取り扱っていて, データの解析に R を用いています. より詳しい情報は http://www.stat.Berkeley.EDU/users/statlabs/ で見つけることができます.

最後に大事なことですが, R の設計および実装における Ross および Robert の経験がつぎの書籍に記載されています:

  • Ihaka & Gentleman (1996), "R: A Language for Data Analysis and Graphics", Journal of Computational and Graphical Statistics, 5, 299-314.

「R を引用する」 (Citing R) をご参照ください.

上記の参考文献の大部分を含む, R 関連の出版物についての注釈付き参考文献リスト (BibTeX 形式) は下記で見つけることができます:

     http://www.r-project.org/doc/bib/R.bib