R FAQ v2.4 - 5章の日本語訳 (5.1.3)
5.1.3 Omegahat からのアドオン・パッケージ (Add-on packages from Omegahat)
統計学計算のための Omegahat プロジェクト (The Omegahat Project for Statistical Computing) (http://www.omegahat.org/) は, 統計学のアプリケーションのためのさまざまなオープン・ソース・ソフトウエアを提供しています. とくに, ウェブ・ベースのソフトウエア, Java, Java 仮想環境および分散コンピューティングに重点を置いています. CRAN 形式の R パッケージのレポジトリーが http://www.omegahat.org/R/ から利用できます.
現在, 以下のパッケージがあります.
- Aspell
- aspell ライブラリーの諸機能へのインターフェイス.
- CGIwithR
- R を用いて CGI スクリプトを書くための諸機能.
- CORBA
- R のための動的な CORBA クライアント/サーバー機能. 異なる計算機上の, 任意の言語で開発された CORBA を認識するアプリケーションに接続したり, 他のアプリケーションに R の機能を同じようにエクスポートできるようにします.
- Combinations
- n個の要素から r個の項目を選択する組み合わせを計算します.
- IDocs
- インタラクティヴな文書のための基盤.
- OOP
- R および S-PLUS のための OOP 様式のクラスおよびメソッド. オブジェクトの参照およびクラス・ベースのメソッド定義を, Java や C++ のような言語の様式でサポートします.
- RCurl
- URIs の取得やフォームの送信等を実行するための HTTP リクエストを作成したり, Web サーバーから返ってきたリクエスト結果を処理できるようにします.
- RDCOMClient
- R 内部から (D)COM アプリケーションへの動的なクライアント・サイド・アクセスを提供します.
- RDCOMEvents
- R の関数およびオブジェクトを DCOM イベントのハンドラーとして用いるための機能を提供します.
- RDCOMServer
- S のオブジェクトおよび関数を COM オブジェクトとしてエクスポートするための機能.
- REmbeddedPostgres
- R の関数およびオブジェクトを, SQL 関数 (per-record, aggregate および trigger 関数) の実装に用いることができるようにします.
- REventLoop
- ツールキット独立であり, R のイベント・ループと置き換えることのできる抽象イベント・ループ機構.
- Rexif
- JPEG ファイルからメタ情報を抽出します.
- RGdkPixbuf
- 画像を操作するための GdkPixbuf ライブラリーの諸機能にアクセスするための S 言語の関数群.
- RGnumeric
- Gnumeric スプレッドシート用のプラグインで, R 関数をシート内のセルから呼び出したり, 自動再計算等を実行できるようにします.
- RGtk
- Gtk, the Gnome GUI toolkit を用いてグラフィカル・インターフェイスのプログラミングを行うための S 言語による諸機能.
- RGtkBindingGenerator
- Gtk ベースのライブラリーへのバインディングを提供するための C および R コードを生成するメタ‐パッケージ.
- RGtkExtra
- GtkSheet データ-グリッド表示, アイコン・リスト, ファイル・リスト, およびディレクトリー・ツリーのような, gtk+extra ライブラリーのウィジェットとのインターフェイスを提供する S 関数集.
- RGtkGlade
- インタラクティヴな Gnome GUI 生成器である Glade とのインターフェイスを提供する S 言語のバインディング.
- RGtkHTML
- S で動的に生成されたファイルあるいはコンテンツから HTML 文書を表示するために用いることができる HTML ウィジェットを作成・制御するためのインターフェイスを提供する S 関数集.
- RGtkIPrimitives
- RGtk を用いた gtkDevice および R のグラフィクスをインタラクティヴに利用するための低水準プリミティヴ (low-level primitives) 集.
- RGtkViewers
- 種々の S オブジェクト, データベース, クラスおよびウィジェット階層, S のソース・ファイル・コンテンツ等を表示するためのツール集.
- RJavaDevice
- Java のコンポーネントおよびグラフィクスを用いる R のためのグラフィクス・デバイス. APIs.
- RMatlab
- R および Matlab 間の双方向のインターフェイス.
- RObjectTables
- C および S のコードによって, 種々のデータ・ソースを, 変数を読み書きするための独自のセマンティクス (意味) および機能を持つ R の検索パスの要素として用いるように R オブジェクトを定義できるようにします. そのオブジェクトは, R の関数群 (メソッドあるいはクロージャー) による簡単なインターフェイスを実装し, 他のアプリケーション, 言語, フォーマット上の外部データにアクセスすることができます.
- RSMethods
- R のための S バージョン 4 のメソッドおよびクラスの実装. John M. Chambers 著 "Programming with Data", 1998, Springer NY における基本的な資材と一貫性があります.
- RSPerl
- R から, 組み込み型の永続的な Perl インタープリターとのインターフェイス. 任意の Perl のサブルーチン, クラスおよびメソッドの呼び出しを可能にします.
- RSPython
- Python プログラムに S の関数, メソッド等を呼び出すこと, そして, S コードに Python の機能を呼び出すことを可能にします.
- RXLisp
- R 内部から XLisp-Stat 関数群を呼び出すためのインターフェイス.
- Rcompression
- GNU zip および bzip2 フォーマットに対するメモリー上での解凍.
- Rlibstree
- libstree C ライブラリーによる R 上の接尾木 (Suffix Trees).
- Rstem
- Porter の語幹抽出アルゴリズムの Snowball 実装とのインターフェイス.
- RwxWidgets
- R で wxWidgets を用いて GUIs のプログラムを作るための機能.
- Ryacas
- yacas との R のインターフェイス.
- SASXML
- SAS 8.2 方式で XML ファイルを読む事例.
- SJava
- Java のオブジェクトおよびメソッドを作成し, 呼び出すための R から Java へのインターフェイス.
- SLanguage
- R と S-PLUS の両方で動作させることのできる S 言語プログラミングを支援する関数群および C のサポート・ユーティリティ群.
- SNetscape
- Netscape および JavaScript のためのプラグイン.
- SSOAP
- S 内部から SOAP (Simple Object Access Protocol) サーバーへのクライアント・インターフェイス.
- SWinRegistry
- R 内部から Windows のレジストリーを読み書きするための手段を提供します.
- SWinTypeLibs
- タイプ・ライブラリーおよび/あるいは DCOM オブジェクトから, インターフェイスのメソッド, プロパティ等を記述するタイプ情報を抽出するための方法を提供します.
- SXalan
- R で実装された XSL 関数群を用い, R からの出力を動的に置換した XML 文書を処理します.
- Slcc
- C のソース・コードを構文解析して, S からそのコードへのインターフェイスを自動生成できるようにします. S でアクセス可能なネイティヴのシンボルのテーブル, パラメーターのカウントおよびタイプ情報, C オブジェクトからの S のコンストラクター, コール・グラフ等を含みます.
- Sxslt
- XML-XSL 文書翻訳器である libxslt のための拡張モジュール. XSL 関数群を R 関数群によって実装できるようにします.
- XML
- XML 文書および DTDs を読むためのツール群.