R FAQ v2.4 - 5章の日本語訳 (5.1.1)
私は以前, R FAQ v1.7 を日本語に訳して http://www.okada.jp.org/RWiki/index.php?R-FAQ%C6%FC%CB%DC%B8%EC%CC%F5 に投稿したのですが, その版から 3年以上経って内容が古くなってしまったと感じています. とくに 5章のアドオン・パッケージは現在の版 v2.x とかなり違っています. そこで, 現在の最新版 v2.4 の R FAQ 5章を日本語に訳していきたいと思います.
原文 (http://cran.r-project.org/doc/FAQ/R-FAQ.html)
R FAQ
Frequently Asked Questions on R
Version 2.4.2007-01-09
ISBN 3-900051-08-9
Kurt Hornik
パッケージについては, http://cran.r-project.org/src/contrib/PACKAGES.html もご参照ください.
5. R のアドオン・パッケージ (R Add-On Packages)
5.1 R にはどのようなアドオン・パッケージがありますか? (Which add-on packages exist for R?)
5.1.1 R 内のアドオン・パッケージ (Add-on packages in R)
R のディストリビューションには以下のパッケージが付属しています:
- base
- 基本の R 関数 (および R 2.0.0 より前のデータセット).
- datasets
- 基本の R のデータセット (R 2.0.0 で追加).
- grDevices
- 基本およびグリッド・グラフィックス用のグラフィックス・デバイス (R 2.0.0 で追加).
- graphics
- 基本グラフィックス用の R 関数.
- grid
- グラフィックス・レイアウト機能の書き直しに加えて, いくらかのインタラクションのサポート.
- methods
- R のオブジェクトについて正式に定義されたメソッドとクラスに加えて, Green Book に記載されているような他のプログラミング・ツール群.
- splines
- 回帰スプラインの関数およびクラス.
- stats
- R の統計処理関数.
- stats4
- S4 クラスを用いる統計処理関数.
- tcltk
- Tcl/Tk の GUI 要素へのインターフェイスおよび言語バインディング.
- tools
- パッケージの開発と管理のためのツール群.
- utils
- R のユーティリティ関数.
これらの "基本パッケージ" は, R 1.9.0 において大幅に再編成されました. 以前の base は, 4つのパッケージ base, graphics, stats, utils に分割されました. パッケージ ctest, eda, modreg, mva, nls, stepfun および ts は, stats に統合されました. パッケージ lqs は推奨パッケージ MASS になり, mle は stats4 に移動しました.